ここでは、自然素材ならではの木のよさを満喫できる木造住宅について、メリットとデメリットを紹介します。
家の構造で何が違う?
現役一級建築士に聞いてみました!
樋渡彩華
一級建築士
監修
日本女子大学大学院修士課程修了後、都内建築事務所で働く一級建築士の樋渡さんに解説していただきました。
日本おいては、長きにわたって利用されてきた木造住宅。現代において木造住宅の家を建てることのメリットを、鉄骨造りと比較をしながら紹介していきます。
反面、デメリットとなってしまう点は何か、以下に挙げておきます。
この中でも特に注意が必要となるのは、施工品質とメンテナンスですが、木の特性を熟知した設計・施工がなされていれば、多くの不安はクリアできるでしょう。
一定期間ごとにプロのメンテナンスを受けることも必須。鉄骨造りよりメンテナンス費用は安価に済むので、アフターメンテナンスを行ってくれる地場の工務店と長くお付き合いをすれば安心です。
木造住宅は、木造軸組工法と木造枠組工法の2つの工法に分けることができます。それぞれの特徴を紹介します。
いわゆる在来工法で、現在でも多くの家がこの工法を採用しています。
柱や梁、桁をつないでいって、筋交いを対角線にわたして強度を確保する工法です。設計上の制限が少ないのが大きな特徴であり、比較的自由に間取りを作ることができます。また、将来の改築や増築が他の構造や工法に比べ、容易にできるのも大きなメリットです。
木の良さを表現するために木を見えるようにする、真壁造りも可能となります。
いわゆるツーバイフォー工法といわれるもので、北米で生まれた工法です。2×4インチの厚板製材を組み合わせることで、面による構造体を構築します。壁パネルなどを工場で製造して現場で組み立てるので、生産性のよい工法ともいわれています。職人の技量に左右されず出来上がりにバラつきが少ないのも特徴。
耐震性に優れており、火災にも強いのが特徴。ただし、木造軸組工法に比べて、構造に制約があることや将来の増改築がしにくいことがデメリットとして挙げられます。
引用元:ユートピア建設
(http://www.utopia777.co.jp/example/5)
自然木の持つ風合いを外観デザインにも活かしている平屋の施工事例です。
内観でも扉や造作家具、建具や収納部分などふんだんに木材を使いこなしていて、家中が癒しの空間となっています。高い天井と大きな梁も風情と安定感を感じさせる大切なポイント。
リビングの前は大きな土間を設置しています。ここには自転車を置いたり、雨の日は洗濯物を干したり、掃除道具などを置いたりします。もちろん室内のインテリアもウッディなアイテムでまとめています。
引用元:ウッドアートスタジオ
(https://www.morinotakumi.com/new_works/search/makeHtml.php?dataNo=K4110070&dk=0&page=1&seek=true&bunrui=1)
リシンを吹き付けた漆黒の壁に瓦と木材が素材感及びカラーリングのコントラストを形成していて、日本家屋の持つ自然な佇まいを伝えています。
玄関に入ると、土間と無垢材の板張りです。そしてLDKに足を運ぶと、まさに部屋全面が木材に囲まれた空間となっています。梁と天井、そして造作照明が美しく設計されており、特に目を引きます。
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