このページでは、躯体が頑丈になる鉄筋コンクリート造のRC住宅について、メリットとデメリットを紹介します。
家の構造で何が違う?
現役一級建築士に聞いてみました!
樋渡彩華
一級建築士
監修
日本女子大学大学院修士課程修了後、都内建築事務所で働く一級建築士の樋渡さんに解説していただきました。
マンションなど規模の大きな建造物の構造というイメージが強いRC=鉄筋コンクリート造ですが、一戸建ての住宅でも採用されるケースはもちろんあります。その主な特徴のうち、メリットと考えられる点をピックアップしてみましょう。
こうした建造物の特性もあって、店舗併用や賃貸併用などでは特にメリット要素が活きてくるでしょう。
一方で、一般的な住宅用途として考えた時にRC住宅のデメリットとなってしまう点は何か、以下に挙げておきます。
このように、RC住宅のデメリットの多くはコストがかさむこと。ですが、RC造は耐震性・耐火性に優れていることが最大のメリットです。敷地の条件によっては耐火建築物とする必要があるなど、選択する可能性も出てきます。予算に余裕があって、外観デザインを特殊なものにしたいとか、店舗や賃貸などの明確な用途がある場合も選択肢にあがってくるでしょう。
鉄筋コンクリート造とはどのような特性があるのかを説明しましょう。
鉄筋は引張力が強いのがメリットですが、サビや熱に弱いデメリットがあります。コンクリートは重みに対して強いのがメリットですが、引張力が弱いデメリットがあります。この両者を組み合わせることで相互補完して、強い建物が可能となるわけです。
RC住宅の工法は以下の3つに分けることができます。
木造に比べ、部材の耐力が強いと考えられるため、木造よりも大開口を作れたり、大きな無柱空間をつくることも可能です。
柱や梁はなく、壁によって建物をつくる工法。左右上下6面体を構成して負荷を分散できるのが特徴で、5階以下の建造物で採用されます。中層マンションでは多く採用されています。
大規模高層マンションなどに採用される工法で、鉄筋コンクリートに芯となる鉄骨を加えることでより堅牢性を増します。RC造よりもさらに長いスパン(柱と柱の間の距離のこと)を飛ばすことも可能で、近年再開発で建てられる高層ビルはこの構造を採用していることもあります。
引用元:アーキッシュギャラリー
(https://www.archish-g.com/works/concrete/1347.html)
立方体を複雑に組み合わせることでオンリーワンともいえる個性的な外観デザインの家を完成させています。素材感に変化をつけていることで、より凹凸の立体感を強調しているのがわかります。
1階はゆとりあるビルトインガレージやトレーニングルームがあり、LDKをはじめとする家事動線は2階に集約。3階が居室となっていて、棲み分けできているから使い勝手もいいのでしょう。
参考坪単価 | 42万円~ (問い合わせより) |
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参考坪単価 | 72.6万円 14年度実績(住宅産業新聞1855号より) |
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